元旦祭(1月1日)初詣

毎年正月中に北近畿一円から迎える大勢の初詣客は、この一年の様々な願いをこめて神前に深い祈りを捧げます。この情景は、「日本が ここにあつまる 初詣」と詠んだ俳人山口誓子の秀句を思い出させます。

 

節分祭(2月3日)厄除け

節分祭 鬼

三鬼打ち神事
人に災いをもたらす三鬼(病鬼・陰鬼・貧鬼)に、豆を撒いて神前に追い込み、お祓いをして病鬼を元気に、陰鬼を陽気、貧鬼を富貴のお多福に変身させる厄除神事です。

節分祭 お多福

 

盃割り・布八つ裂き神事
「鬼呼び藁づと」「鬼追い箒」などで鬼を御門神社に誘い込みます。神酒をいただき、盃(かわらけ)を洞窟内の厄除石で割り、白布を八つ裂きにし、鬼(厄)を洞窟に追い込んで厄祓いをします。

 

八方除け詣
小宮(境内社80余社)を一社一社参拝して、四方八方の厄を祓い、新たな春を迎えます。

 

立春祭(2月4日)

節分の翌日にあたり春の始まりや新しい年をお祝い申し上げる祭典です。

 

春季例祭(4月26日)御神楽

太々神楽

地元子女により、元伊勢太々神楽が古式床しく奉納されます。天地の始まりに伴って誕生した神代七代(かみよななよ)、そしてそれに続く地神5代の神々(天照大神からの5代、神武天皇の前まで日本を治めた神)をお迎えし、神楽を舞い、お神酒をお供えし、湯立をする神事です。一般的に湯立ての神事は、大きな釜に熱湯を沸かし、笹を浸して撒きます。その湯を浴びることで、無病息災や五穀豊穣が叶うとされる行事です。当神社では、熱湯を切幣に変えて行われます。西国巡礼略打道中記(1820)に「毎年三月の廿六日にハ 太々神楽がある。きんざいより多くさんけいがありて にぎハしく候」と記されていることから、少なくとも2百年以上続く神事と考えられます。

 

夏越の大祓(夏至の日)

夏越の大祓

夏至の日の午後5時頃、遙拝所から神体山と伝えられる日室ヶ岳を拝むと、その頂上に太陽が沈みます。これに合わせ、半年間の罪穢れを祓いこれから迎える暑い夏を無事過ごせるように夏越の大祓いがおこなわれます。

夏至

大祓詞を参拝者全員で奏和し、切幣で自己祓いをします。

 

八朔祭(9月第1日曜日)練り込み

八朔祭練り込み

稲をはじめとする五穀豊穣を祈願する祭りです。地元では笹ばやしの伴奏で大鳥毛を受け渡しするなど勇壮練り込む大名行列が行われます。古文書によると「明暦4年(1658)の夏、大旱魃であり、憂慮した宮津藩は、検地奉行を遣わし、河守郷13か村の村役人ともども元伊勢へ祈願、岩戸で雨乞いをした。すると大蛇が現れ、役人たちを一呑みにしようとしたので、笹ばやしと練込みをしてお祭りするからと嘆願した。

八朔祭練り込み

大蛇はなおそのままであったので、毎年8月の朔日に13か村こぞって祭礼をすると約束したところ大蛇は姿を消し、待望の雨が降った」といい、この故事によって八朔が始まったといわれます。戦前までは、村々から元伊勢外宮・内宮に練り込みや大名行列が出る壮大な祭りでした。戦後は途絶えていましたが、多くの村で復活し、元伊勢三社のある河守上地区では9月第1日曜日に、それ以外の村では10月の秋祭り行われています。ただ近年、高齢化や人口減により地元内宮では継続が難しくなってきました。

 

年越しの大祓

半年間の罪穢れを祓い、新たな年を迎えるために心身を清めます。

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